社会体制研究会 2020

●研究背景及び目的
 古建築の解明において、建築計画から施工の流れを一貫して解明することは建築と社会背景、両者のより深い理解に繋がると考える。その解明方法の一つとして、工程表の作成が挙げられる。工程表を復原することで、当時の施工手順の解明と同時に、材料の調達経路、木材加工技術の解明、建築技法の解明に繋がり、古代における建築生産の社会的役割を見いだすことができる。
 これらの前提を考慮し現存史料などから検討した結果、天平宝字期の石山寺仏堂を研究対象とすることとした。本研究では、石山寺仏堂復元および造石山寺所を中心とした生産組織体制の解明を工程表の作成を通して行うことを目的とする。

●対象建築概要
石山寺(滋賀県大津市石山寺)
概要
天平19 年に国内から金が発掘されることを祈願して仏像を安置し建立された寺院であるとされている。石山寺は淳仁天皇と孝謙上皇の保良宮行幸を契機に天平宝字5~6年に大規模な拡張工事がなされたとされる。その際の造営資料が正倉院文書に残されており、現代では造石山寺所関係文書として研究対象となっている。

●ゼミ構成員
博士課程 :髙田圭祐
修士二年 :川島真輝、鈴木勝大(研究会長)
修士一年 :河合七海
学部四年 :田中暁也、田中茉優子、林真子

●開催日時
隔週木曜日15時から